住宅ローンを組むにあたり、「いったい自分はいくら借りることができるのだろう」と借りられる額のことばかりを考えてしまいがちです。
この借りられる額が気になる場合、目安になるのは年収をベースにした借入限度額であり、総返済負担率を使って計算することで簡単に把握することができるのです。
しかし、ローンを組む際に最も大切なことは、借りられる額ではなく、実際に返せる額を把握することなのです。
つまり、自分の借りられる額は、実際に返せる額と同じであると考えなければなりません。返せる額を決める方法として一般的なのは、住宅ローンの年間負担率を多くても年間手取収入額の30%以内におさえることです。
しかし、子育て真っ最中の家庭においては、教育費などもかさむため、25%以内に抑えることが理想と言われています。また、住宅ローンの金利と返済期間によっては、借りられる額も変わってくるため注意しておかなければなりません。さらに、将来の不測に備え住宅ローンにはボーナス返済を組み入れない方がいいとも言われています。
自分は安定しているから大丈夫!という人でも将来何があるかはわかりません。できるだけ頭金を多く入れることで借り入れ総額を減らし、住宅ローンを組むということが将来をラクにするためのかしこい住宅ローンの組み方だと言えます。
夢のマイホームを手に入れたが趣味を楽しむこともできず、十分な貯金もできないということになると意味がありません。無理なく支払い続けられる環境を整え、マイホームをより満喫できるようにかしこく住宅ローンを組んでおきましょう。