階段下を上手に活用しよう
二階建てや三階建てには欠かせない存在の階段ですが、この階段を設けることで階段下にはデッドスペースが生まれてしまいます。このデッドスペースを上手に有効活用させなければ住宅への不満へと繋がってしまうのです。
今までは階段下というと日用品や掃除機などを収納する収納庫として利用するケースが大部分でした。しかし、階段の形状によっては使いにくい収納庫となってしまうケースもあるのです。私が以前住んでいた二階建ての住まいの階段下に設けられていた収納庫は、奥行があり、奥へ行くほど天井が低くなっていました。一度奥に物を収納してしまうと、収納した物を把握しにくく、また手前に収納しているものと出してから、奥の物を取り出さなければならず面倒でした。さらに照明も設けられていなかったため暗くて、夜には物の出し入れがしにくかったのです。階段をどこに設置するか、どのような形状の階段にするかで階段下の適した活用法も変わってくるのです。
最近ではリビング内に階段を設けるリビングイン階段が増えています。同じ収納スペースを設ける場合には、リビングという空間を意識してあえて見せる収納にしてインテリア性に配慮するケースも多いです。階段をスケルトン階段にして、階段下にしっかりとあかるさを確保し、この階段下にカウンターを設置してパソコンスペースや子どものスタディーコーナーとして利用するケースも人気です。
階段下を居住スペースの一部としてオープンに利用させるのもいいでしょう。ペットを飼っている家庭では階段下をペットの居場所となるペットコーナーとして利用させたり、テレビ台を設置するケースもあります。
階段を計画する際には、階段下をいかに活用させるかもしっかりと考えておきましょう。