我が家のLDKの中央部分の壁にはマルチニッチを設けました。ニッチとは、壁の厚みを利用して壁を凹ませ飾り棚として利用したり、収納スペースとして利用させることです。壁の厚みさえも無駄にしない家造りが最近では多く取り入れられているのです。
我が家のLDKの中央部分に設けられたニッチは大きく三つのゾーンに分けました。LDKには照明スイッチをはじめ、給湯スイッチ、太陽光モニターやインターホンモニターなど壁に取り付けるものが多いです。これらを壁にそのまま設けると壁がごちゃごちゃした印象になりますし、どこか生活感を与えてしまいます。そこで壁を凹ませたニッチ内にこれらを設けることで壁がスッキリとして生活感を与えにくいのです。
そして、リモコンニッチの下にはコンセントを設けて充電ステーションにしました。スマホやタブレット、携帯用ゲーム機を充電する場所として最適です。一番上部にはホワイトボードをニッチ内に設けてメモやプリント用紙を掲示できるようにしました。大事なことがしっかりと目に留まり、家族のコミュニケーションツールとしても役立っています。壁厚を利用したこのマルチニッチは友人達にも好評です。壁の厚みを無駄にせず有効活用させたいものです。
外壁面は断熱材が入るので設けることができなかったり、内壁面においても柱や筋交の影響で設ける位置やサイズが限られてしまうこともあるのですが、収納スペースとしてのニッチであれば物を出し入れしやすい位置に設けたり、飾り棚としてのニッチは目に入りやすい位置に設置して、壁の厚みを有効活用させましょう。