箪笥は、装身具などを収納する木製の家具で、大小の引き出しや戸棚からできています。家具なので、置く部屋を移動する事ができます。着るものを収納する場合は、基本的にはたたんで仕舞います。
クローゼットは、部屋の一部分を収納スペースとして確保し扉をつけて仕切ってあるもので、移動は出来ません。ハンガーパイプがあり、収納はハンガーに掛ける事が主で、必要に応じてケースなどで対応します。ウォークインクローゼットは、人が入って歩ける大きさのクローゼットで、独立した部屋になります。
納戸は、普段使用しない衣類や家具・調度品などを収納するための空間で、起源は平安時代の寝殿作りに設けられた塗籠(ぬりごめ)にさかのぼります。居室の基準を満たさないものをいい、洋風にいえば、サービスルームです。
箪笥の衣替えは、段ごとに季節を決めて仕舞い、シーズンの服は引き出しごと使いやすい位置に移動するのが簡単です。
クローゼットでも、同じ大きさのプラスチックケースに季節で分けた服を入れ、シーズンごとにケースを置き換えるだけで、衣替えが済みます。収納ケースはあえて浅めのものにすれば、整理しやすく、買う計画も立てやすくなります。衣替えが面倒なのは、無駄な服が多いからです。衣替えを機に不要な服を整理しましょう。服が少なくなれば、ハンガーには、コート類、ワイシャツ・ブラウス類、ワンピース・スカート類、礼服だけを掛け、衣替えをせず掛けたままにしておく事もできます。
納戸は大きなスペースで、様々な物が入っていますが、衣替えの時は、周りを見回して、不要なものが無いかチェックしましょう。ラックなどで仕切って整理しなおすと、空間を有効に使う事ができます。