住宅の洋風化が進む中、和室の存在が失われつつあります。私が以前住んでいた戸建ての賃貸住宅には和室がありませんでした。しかし日本人なら和室の居心地の良さは言うまでもありません。我が家の新築住宅が完成し、その住宅にはリビングの延長上に和室を設けました。
以前は独立型の客間としての和室が設けられていましたが、最近では我が家のようにリビングの一角に和室を設けたり、リビングの延長上に和室を設けるスタイルが多くなりました。和室をどのように活用させるかで、間取りも変わってくると思います。
私の友人宅は和室への動線に着目してアレンジがきく和室にしていました。その和室は独立した和室のようにも使えるし、リビングの延長として普段使いのできる和室にもなるのです。私の友人の旦那さんは自営業で、自宅にお客様が来る機会も多いのです。知らないお客様に生活の中心となるリビングは見られたくないものです。なので玄関から直接和室へ繋がるように動線を確保していました。
リビングとの境にも扉を設け、来客時にはその扉を閉めれば独立した客間になります。旦那さんの仕事もやりやすいです。普段はリビングとの境の扉は開けっ放しで普段使いします。子どもの遊ぶスペースや洗濯物をたたんだり、アイロンがけをしたり、昼寝をするスペースとして多目的で使用できるのです。和室の動線を考えることで和室の活用の仕方も大きく幅を広げることを友人宅を見て学びました。純日本の住宅は数を少なくしていますが、和室の魅力は子ども達にも受け継がれるといいなと思っています。