住宅の中でデッドスペースというと、多くの人が階段下を思い描くと思います。二階建て住宅や三階建て住宅を建てると必ず設ける階段は、二階や三階へ行き来するには欠かせないものではありますが、階段下にデッドスペースが生まれることも忘れてはいけません。住宅の満足度を考えたとき重要なのが、このデッドスペースをどのように利用するかということも大事なのです。
階段によってデッドスペースの活用法も変わってきます。最近人気のリビング階段。リビングの中に階段が存在するリビング階段であれば、活用法も様々です。階段下のデッドスペースは収納スペースとして利用することが多いです。しかしリビング階段であれば、見せる収納としてオープンに空間を利用するのもおしゃれです。また収納スペースにするという固定概念をすて、ここにカウンターを設けてパソコンスペースにしたり、スタディコーナーにしたり居住スペースの一部として利用させる人も増えてきました。
我が家の新築住宅は、リビング階段にしたのですが、リビング内に階段が存在するのではなく、階段の入り口がリビングに面しているリビング階段です。廻り階段の我が家は、階段下を余すとこなく利用させました。階段途中から二階の頂上までの階段下は、トイレとして利用させています。便器を設置している部分の天井が、通常の天井に比べると低く、階段下ということで特殊な形状をしていますが、用を足すには全く支障なく、空間を上手に活用しているなという印象を受ける人が多いです。
また階段の上り初めからホール部分までの階段下は、トイレの収納スペースとして利用しています。この収納を広く確保できたので、特売日にトイレットペーパーを買い込んでもそのままスッポリと収納しておくことができます。
デッドスペースは無駄なく、上手に活用させることで住宅の満足度を高めるのです。