視線を緩やかに区切るおしゃれな格子を取り入れる人は多いです。友人宅にはLDKからトイレのドアが見えることからこの格子を取り入れていました。壁で隠すと空間に圧迫感を与えてしまいますし、閉鎖的な印象を与えがちです。飾り格子を取り入れることで、視線を緩やかにシャットアウトしながらも、明るさはしっかり確保できるので圧迫感を全く感じません。
また違う友人宅にはダイニングとリビングの境に飾り格子が設けられていました。最近ではLDKの一体感を高める間取りが非常に人気となっています。一体感を高めるあまりに空間が単調になり、それぞれの空間にメリハリがなくなるということもあります。そこで食事をするダイニングと家族がくつろぐリビングの境をこの飾り格子で緩やかに区切るのです。このようにするとそれぞれの空間を緩やかにゾーニングでき、空間にメリハリも生まれます。またリビングにお客様がいる場合でも、家族がダイニングでゆっくり食事をできるようにもなります。
開放感はそのままに視線をさりげなくシャットアウトしれくれる格子は目隠しにもデザイン性にも優れているのです。単に壁や扉で空間を区切るのではなく、飾り格子などで空間を楽しくデザインすることで居心地や住み心地のいい家になるのです。空間を広く見せたいあまりにLDKに壁や扉をできるだけなくす傾向にありますが、アーチ状の垂れ壁や先ほどから述べているように飾り格子でそれぞれの空間をゾーニングすることでワンランク上の暮らしが待っているのではないでしょうか。